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長珍スペシャル ~長珍と木屋の深いイイ関係~ を終えて

三輪です。
9/1(土)にKIYA LIBRARY&SEMINAR ROOMで開催された、「長珍スペシャル ~長珍と木屋の深いイイ関係~ 」無事終了しました。

ベルギービール専門店のBEER BOUTIQUE KIYAですが、社屋移転後、日本酒は唯一愛知県津島市の「長珍」のみ取り扱っています。
実は「長珍」の取扱を始めてからもう25年ほどになるのですが、どうしてもビールのほうが目立ってしまい、素晴らしいお酒であるにもかかわらず、ここ数年はあまりお客様にうまくご紹介できていないのでは、というジレンマがありました。
今回、社屋を移転したのをきっかけに「長珍」の蔵元様に来ていただき、私たちも含め、長珍の素晴らしさを皆様に知っていただく機会にしたい、と考えたのが今回のイベント開催の理由でした。

普段はビール専門店として認識いただいている方が多いので人が集まるか少し心配しましたが、当日は定員を上回る25名の方にお申込いただき、私たちと合わせて30名でとてもにぎやかな会となりました。

まずは長珍酒造の代表取締役、そして杜氏である桑山さんからご挨拶、蔵の説明など。
実は桑山さん、奥様、そして私三輪は、会社員時代同じ会社(大手酒造メーカー)で働いていた間柄なのです。
今回はめずらしく奥様も一緒に参加いただけるということで本当に楽しみにしていました。
そんなわけで途中では神戸勤務時代の懐かしい(私の恥ずかしい)話なども。笑

進行のBBK青島店長と桑山夫人。
桑山さんも奥様も会社員時代は私の先輩。
特に奥様には新入社員時代にいろいろ仕事を教えていただきました。
今は長珍酒造さんで瓶詰めや包装、そして経理など、あらゆる面で桑山さんをサポートされています。

※ちなみに店長が羽織っているのは、かつての木屋(明治~戦前)で使われていた袢纏。
昭和40年代まで残っていた蔵に残っていたものです。

酒の肴はいつもお世話になっているご近所の「味肴彩・みち藤」さんにご用意いただきました。
みち藤さんのご協力がなくては成り立たないイベントでした。
いつもありがとうございます!

当日のラインナップ8種類。(右から)

  • 長珍 SUMMER JUN 無濾過生詰 H29BY(写真なし→あとで差し替えます)
  • 長珍 REDラベル 無濾過生詰
  • 長珍 PINKラベル 無濾過生詰
  • 長珍 特別純米酒
  • 長珍 しんぶんし40 無濾過生 H29BY
  • 長珍 しんぶんし60 無濾過生 H29BY
  • 木屋傳右衛門 無濾過生詰 H29BY
    ~木屋傳右衛門は20年以上前から販売させていただいている当店オリジナル。
    特別純米の元酒になり、タンクから直接詰めていただいているものです。
  • 長珍 しんぶんし60 無濾過生 H17BY

比較的新しいRED、PINKを始めとして、長珍にはラベルにさまざまな色がデザインされているのが特徴ですが、これはお酒の味を色(イメージ)で表現したもの、とのこと。
このあたりのことも具体的に解説していただけました。

まず最初に1杯目のSUMMER JUNで乾杯!

桑山さんからそれぞれ1種類ずつ、造り、意図、使用米、おすすめの飲用温度帯、料理との相性などについて解説をしていただきながらのぜいたくな試飲。
参加者の皆様からも活発に質問が出ました。
かなり高度な内容もありましたが、店長からは初歩的な質問もあり、詳しい方にもそれほど詳しくない方にもお楽しみいただけたのではないかと思います。
また場を見ながらお酒を出す順序を変えたり、その都度質疑応答も盛り上がり、とてもライブ感あるイベントになりました。

長珍酒造さんがお酒を造る上で大切にしている3つのこと。

  • 食中酒
  • お燗
  • 熟成

常にこの3つを意識して酒造りをしている、とのお話がありました。

できあがりの瞬間だけでなく、その後お酒がどうなっていくか、どのように飲まれるかを想像して造られているのです。
そのため派手さはありませんが、酸の骨格がしっかりとしてふくらみのある、食事と一緒に楽しんで両方が活きるお酒となるのだと思いました。
そうしたお酒づくりには、造りから瓶詰めに至るまで細部に渡って手を抜かない、妥協を許さない姿勢があります。
私が昔から知っている桑山さんだからこそできるお酒なのだ、とあらためて感じました。

また私自身も常々思ってることですが、「嗜好品なので飲み手の皆さんでカスタマイズして味の変化を楽しんでください。」という内容のお話もありました。

冷で飲む、常温で飲む、お燗して飲む、燗冷ましで飲む。
熟成させたり、さまざまな料理と合わせたり。。

まさにできあがりの瞬間だけでなく、またそのもの単体だけでなく、お酒の楽しみは無限に広がるのですよね。
やはり同じ醸造酒であるベルギービールと考え方が共通するところはたくさんあります。

最後のまとめで桑山さんが言ったのは、「お酒は人と人とをつなぐもの」という言葉。
まさに私も同じ思いを持っています。
お酒によって人と人がつながる。
ひいては、家族であり、友達であり、社会であり、世界であり、、。

これからますますこういった蔵元さんの思いとともに「長珍」のお酒をご紹介していきたいと思いました。
打ち上げの場でもいろいろお話伺いましたが、桑山さん、生き方がかっこいい!
一生追いつかないと思いますが、この先少しでも追いつきたいですね。

桑山社長、奥様、みち藤の皆さん、そしてご参加くださった皆様、どうもありがとうございました!